シストレ

【質問回答】荒れ相場でのEAの稼働の有無

【質問回答】荒れ相場でのEAの稼働の有無

本日掲示板にて以下のご質問を頂きました。

お世話になっております。
昨今の荒れ相場、VIXが高い環境での稼働について、作者様の見解をお伺いしたいです。

本日はこちらに回答させていただきたいと思います。

まず荒れ相場とは価格変動が大きい状態を指します。

VIXが高い環境というのもこれに近い状態を指しており、VIX自体は複雑な計算式で計算されますが、結果的にはボラティリティが高い状態と類似していると言われています。

VIX指数はインプライド・ボラティリティを用いているが、インプライド・ボラティリティがオプションを利用した複雑な計算をしているにもかかわらず、過去の値動きから単純に標準偏差を計算しただけのヒストリカル・ボラティリティと結果が大差無いという批判がある(Wikipediaより)

価格変動が大きいということは、リスクとリターンは表裏一体ですので、リスクは高いのは当然ですが、リターンが高い状態であるということでもあります。

問題なのはリターンに上限がないのは望ましいですが、資金が有限である以上リスクに上限がないのは望ましくないからです。

よって相場が荒れているときには取引をするかどうかは、どの程度のリスクが取れるかで変わってくると考えることが出来ます。

例えば海外FX口座でゼロカットを利用し、最悪無くなっても構わない資金でトレードするのであれば、短期で大きな利益を狙うことも可能かもしれません(決して推奨している訳ではありませんが)

ハイリスクを望まず、多少の利益機会は逃しても安定したトレードを望むのであればそういった状況では手を出さないのが無難かもしれません。

ここまではごく一般的な見解かと思います。

以下はシステムトレーダーとしての個人的な考えになります。

私自身は、この荒れ相場において一切EAを停止しませんでした。

結果的には比較的大きな利益を得ることが出来ましたが、それは正直運の要素もあるかと思います。

私がEAを停止しなかった理由は、「停止した方がいい成績になる」という検証情報がなかったから他なりません。

私は以前ブログにも書いた記事のように、システムトレード運用における一番の不安要素は運用者の裁量だと考えています。

EA運用のノイズEA運用のノイズ あくまで個人的な考えなのですが、 私は一応EAの開発者なのでバックテストの結果を信じており、バックテストで検証...

裁量が入るほど、システムトレードは安定から遠い存在になると考えています。

しかしこれは、EAの停止を否定している訳でありません。

矛盾する様に感じられるかもしれませんが、要は検証がなされて優位性が確認されればいいと考えています。

例えば

「VIXが一定値以上で取引を停止するフィルターをかけた場合とかけない場合を比較した場合、フィルターをかけた方が優位性が確認された」

という状態であれば、私は迷いなくそれを適用しEAを停止します。

現状その検証までが行えていないため、私はそれを実行していないすぎません。

VIXを用いたバックデータの検証は少しややこしいかもしれませんが、可能かと思われますので今後やってみたいとは考えています。

また荒れ相場においてパフォーマンスがどの様に変化するかはEAによっても差があると考えられます。

NFrontについては、ロジック解説書にも少し書いていますが、荒れ相場においては仕掛けしにくくなる様に単純な仕組みが適用されています。

今回この相場において大打撃を受けなかったのはそういった要因もあるかもしれません。(この相場以前で大ダメージを受けていますが、、、)

結局のところ、EAの運用は各々の判断に委ねられる訳ですが、この記事が少しでも参考になれば幸いです。