テクニカル分析

【テクニカル指標】単純移動平均線とシグナルのはなし

しつもんちゃん
しつもんちゃん
移動平均線はさすがに知ってるよ?
せんせい
せんせい
確かに移動平均線はテクニカル指標の基礎の基礎だな。
せんせい
せんせい
しかしシンプルだからこそ奥が深いテクニカル指標だから見てみよう。

移動平均線とは

移動平均線はテクニカル指標の中でも最もメジャーな指標の一つです。

計算式は単純移動平均線の場合、

MA = (N日間の終値の合計) ÷ N

となり、このMAをつなぎ合わせたものが移動平均線です。

移動平均線には他に加重移動平均線や指数平滑移動平均線などもありますが、今回は割愛します。

その日の移動平均線が前日と比較して上がるか下がるかは,指定期間前、例えば5日移動平均線であれば、5日前の株価と比較して高いか低いかで決まります。(間の期間の株価は重複するため)

この考え方を利用すれば長期の移動平均線を使用していても、移動平均線の上げ下げを見るだけで、一定期間前より、株価が高いか低いかをチャート遡ることなく判断することもできます。

移動平均線のシグナルの基本。ゴールデンクロス・デッドクロス

移動平均線のポイントは、その指定期間日数になります。

一般的に移動平均線をトレードのシグナルとして使用する場合、よく使われるパターンとして短期移動平均線と長期移動平均線のクロスがあります。

短期移動平均線が移動平均線を下から、あるいは上からクロスするタイミングを売買のシグナルとして判断します。

いわゆるゴールデンクロス・デッドクロスと言われるパターンです。

移動平均線の値というのは、文字通り平均値を出したものですので、必ず過去には移動平均線の値より上の数値が存在します。

移動平均線のクロスはその過去の実績(上、あるいは下の価格が存在存在したという事実)に期待をして、勢いがある程度ついたタイミングで仕掛けるというものになります。

実際の運用する際に発生する問題点

移動平均線のクロスによる問題点は

その指定日数を短くしすぎると騙し(期待したトレンドが発生せず反転する)が多くなり、指定日数を長くしすぎると仕掛けるにはタイミングが遅くなりすぎるということにあります。

特に手仕舞いにおいてそのタイミングが早すぎると、もっと利益が見込めたのに早く利食いをしたり、利益が出たの結局損失を出して終わったりすることになるので重要な問題です。

この問題の解決、というより改善の方法としてはいくつか考えることができます。

例えばオシレータ指標を判断の材料として加えたり、トレーリングストップを利用する方法もありますが、今回は移動平均線に方法を絞って考えてみます。

移動平均線を限定しない

仕掛けのタイミングが早すぎる、あるいは遅すぎる場合の解決方法の一つとして、

手仕舞いは短期移動平均線と長期移動平均線と間の「中期移動平均線」を加え、手仕舞いはその中期移動平均線でするという考え方があります。

上の図では、赤が短期、青が中期、オレンジが長期移動平均線になります。

仕掛けは短期移動平均線と長期移動平均線のゴールデンクロスで仕掛けていると仮定します。

短期移動平均の場合、一時的な下落で早々に長期移動平均線に触れ、手仕舞ってしまいます。

しかし手仕舞いを中期移動平均で考えて場合は、一時的な下落があってもクロスすることなくそのまま継続して保有しています。

つまり仕掛けは短期移動平均線で素早く仕掛け、手仕舞いは中期移動平均線で早く手仕舞いすぎないようにする、ということが可能になります。

もちろん、この方法が本当に機能するかどうかは十分に検証する必要がありますが、仕掛けと手仕舞いの移動平均線は共通のものを使う、という先入観を持っている人も案外多いので、一例として挙げてみました。

他にも移動平均線をいくつか使用し、そのうちの何本がクロスしたなど複合的な条件を作ることも可能です。固定観念に囚われす考えてみて、色々試してみましょう。

しつもんちゃん
しつもんちゃん
ずっと前の価格と今の価格を比較して、移動平均線の上げ下げが決まるなんて考えたことなかったよ。
せんせい
せんせい
見方次第で今までとは違った活用の仕方もあるから考えてみよう